
近年YouTubeやSNSの台頭、大衆指向から個人志向へのシフトなどにより、テレビをはじめとするオールドメディアの減速が久しいなか、出版業界のおいても読書離れや電子書籍の躍進により、紙の本の市場は極めて困難な状況に直面しています。
そもそも出版の目的は大きく分けて2つです。個人や企業が培った知識・ノウハウ、思想や足跡などをレガシーとして後世に残すのが一つ、もう一つは、本を販売することでの収益目的です。そこに良し悪しの問題はありませんが、後者においては本の販売利益自体を目的とする限り、現在はかなりの苦戦が予想されます。たとえそこにブランディングという要素があったとしても、本の販売数が伸びなければ大きな効果は得られません。紙の本は、電子書籍に比べ製造コストがかかるため、よりシビアです。
では、もはや紙の本はその使命を終えたのかといえば、それは違います。物体として存在する紙の本は、「信用・注目(=影響力)」の獲得という点ではまだまだ電子書籍を凌ぐため、その活用次第では大きな成果が得られる可能性があります。であれば、これまでの「本を作り、本屋に並べて売る」という枠組みを取り払い、そこから派生的に得られる収益モデルを一体的に想定しながら出版に取り組む、いわゆる出版ドリブンなスタイルが求められるのではないでしょうか。
弊社はこれまで10年以上にわたって出版事業を行ってきました。出版費用をいただいたけど、思うように販売部数が伸びなかったという経験も多数あります。あらかじめ読者がついている有名作家やタレント、インフルエンサーなどであれば話は別ですが、一般の個人や企業は出版と並行して読者層を開拓していかないといけません。そこに労力と費用を掛けることでやっとスタートラインに並ぶといっても過言ではないのです。もちろん、本の内容や装丁を疎かにはできませんが、それ以上に本の存在をアピールするところにお金をかけるべきです。
そこで結局行き着いたのは、出版行為それ自体においては、クライアントの皆さんが出版社同然の立ち位置で、弊社の出版機能を利用するという形です。編集費やライティング費、デザイン費用、印刷費用など出版プロセスに発生する費用と、取次経由または書店から直接入ってくる収入を、クライアントにすべて帰属させることです。これ以上合理的な発想は思いつきませんでした。もちろんすべての領域を弊社が代行サポートしますので、あくまで「著者」の立ち位置でご対応いただければ十分です。
とはいえ、出版からの収益を最大化しようと思えば、それでもまだまだ不十分です。先にもお伝えしましたが、本の販売利益だけを目的にするのは今やナンセンスです。出版を起点にして、そこから如何に別の利益確定ポイントにつなげるか、そこが重要になってきます。現在はネット販促が主流となっていますが、そこにアナログ要素である「紙の本」を結びつけることで新たな世界が開け、あなたのビジネスの発展に大きく寄与することを確信しています。
